言ってもやってくれない問題
先日、睡眠指導をしている人から
「言ってもやってくれない時はどうすればいいですか?」と質問をされました。
詳しく聞くと、
「寝る前のスマホは良くないからやめるように言ってるんですがやめてくれなくて」とのこと。
この類の悩みは睡眠指導者なら誰もが通る道かなと思います。
しかし、
本人がやめれそうにないと思っていることから取り組むことはタブーです。
寝る前のスマホやタバコやお酒などは簡単にはやめられません。
今回は寝る前のスマホに関して言うと、
私は「寝る前にスマホ触ってもいいですよ」と伝えます。
ただし、
「座った姿勢で」と伝えます。
大事なことは、
「寝る姿勢=スマホ」にならないようにすること。
座った姿勢でいつものようにスマホを触り、眠たくなったらスマホを置いて寝転がる。そこからはスマホは触らない。
それをしばらく続けます。
そうすると、
寝る姿勢=寝るという脳が出来上がります。
次に、
スマホを触らずに横になるというステップを踏みます。
そこで「このまま寝れそう」と感じたら寝る。
これが成功したら「自分は布団で横になれば眠れるんだ」という勝ちパターンを作ります。
そうすれば、
普段は座りながら触る。
早く寝ないといけない日はそのまま横になれば寝れる。
というコントロールが出来るようになります。
それが大事だと考えています。
本人が難しいと感じているものに対してはスモールステップを踏む。これが鉄則。
運動習慣をつけたいのなら、
いきなりジムに通わせるのではなく、
ストレッチから始めたり、
スポーツウェアに毎日着替えるという動作をルーティン化することも時には有効です。
ダイエットなら、
いきなり食事制限ではなく、
カロリーを見る癖をつけるなどでも効果的。
スリープコーチングは行動変容が起こせてこそ価値があります。
教えるだけではスリープティーチング。
正論が正解とは限らない。











