皆さんは、朝起きてからのルーティンは決まっていますか?
近年はYouTubeなどでモーニングルーティン動画が話題になりましたが、スリープコーチングのなかでも朝の習慣はとても重要視されているんです。
1日のパフォーマンスを左右する「朝の90分」
私が伝えている「R90テクニック」という睡眠メソッドでは、1日を「90分×16サイクル」と捉えて管理します。
その目的は、毎日の行動をルーティン化することで体内時計を整えることにあります。
その一歩目が、「毎朝決まった時間に起きる」こと。
さらに起床後には「カーテンを開けて日光を浴びる」こと。
この2つは毎朝セットで行うことを推奨しています。
それによって体内時計のズレを直せるからです。
そして、さらに効果を高めていくためには、
一日の1サイクル目にあたる「起きてからの90分間の行動」を、いかにルーティン化していくかが重要です。
朝起きたら、トイレに行ったり顔を洗ったりすることをすでにルーティンにしている人は多いでしょう。
一方、朝ご飯は食べる人と食べない人がいると思います。
ただし、そのような朝起きてから家を出るまでのバタバタした日常のルーティンが大切というわけではありません。
私が伝えたいのは、この時間に「いかに心を落ち着かせて、メンタルを整えるか」が、一日のパフォーマンスに大きな影響を与えるということです。
ハイパフォーマンスを引き出す「6つのステップ」
では、どうやってメンタルを整えるか。
人によって方法は様々ですが、オススメなルーティンをご紹介しましょう。
手順としてはまず、その日の予定を確認します。
「何時にどんなアポイントがあるのか」
「今日中に仕上げないといけない仕事が何なのか」と、一日の予定を振り返ります。
次に、呼吸を整えて2分間の瞑想を行います。
ここで心をいったん落ち着かせ、思考力・集中力を高めるようにしましょう。
そして、心が整ったら、その日のアポイント内容や仕事の質が高くできることをイメージします。
「今日の商談ではレスポンスの速さや適切さをアピールして、必ず成約させよう」
「〇時までに資料を仕上げて、〇〇さんのチェックを受けてクオリティを高くする」
そのように成功した姿を、なるべく具体的にイメージしてください。
これは僕がスリープコーチングしているアスリートたちにも必ず実施してもらっている行動です。
アスリートであれば、その日の戦略やプレイの動き、試合で勝つイメージをしっかり持つようにしてもらいます。
プロアスリートでも難しいモチベーションの維持
実は、プロアスリートであっても毎日モチベーションを高く保つことは難しいです。
私が「練習に向かう足取りが重い日がありますか?」と聞くと、ほぼ全員が「ある」と答えます。
モチベーションはどうしても日によってバラつきが生じます。
しかし、朝の行動をルーティンにすることで、なるべく高くキープできるように“平均値”が上がっていくのです。
実際に、コーチングしたアスリートの人たちの声を聞くと、
「今日もイメージ通りのプレイがしたい!と、練習に対するモチベーションが高くなった」
「心に余裕が持てるようになったため、やる気が出ない日が少なくなった」
など、取り組む前と比べて明らかによくなっています。
まとめ
おさらいしますと、
①毎朝決まった時間に起きる
②カーテンを開けて日光を浴びる
③トイレ・洗面・朝食などを済ませる
④その日の予定を確認する
⑤呼吸を整え、2分間の瞑想を行う
⑥成功のマインドセット
という流れになります。
これらを起きてからの90分間で行い、ルーティンにすることで、「今日はしんどいな」「嫌だな」「めんどくさいな」というネガティブな思考がなくなり、「よし、今日も頑張ろう」「やるぞ、勝つぞ」というポジティブな朝をつくりあげることができます。
トップアスリートや成果をあげているビジネスマンは、成功のイメージをしっかり持って一日をスタートしています。
そして、その朝の行動を意識的に繰り返し、ルーティンにする人がとても多い。
ルーティンがパフォーマンスを高く保つことに役立ち、目標達成へと繋がり、さらにモチベーションが上がる。
成功する人はそんな好循環を意識的につくっているのです。