人にはパフォーマンスが高い時間帯と低い時間帯があります。
それは個人差があり、自身のリズムを理解することが大切です。
遺伝子の影響を受けているリズム
クロノタイプという言葉を聞いたことがない、という人もいるかも知れませんが、
簡単に言うと「朝型」か「夜型」か、というものです。
皆様の周りにも「朝が弱くてなかなか起きられない」「寝坊癖がある」だったり、
「毎朝5時には起きる」「早かったら21時には寝ている」という人がいるのではないでしょうか?
これは、クロノタイプといって、
遺伝子の影響で生まれつきある程度「朝型」か「夜型」にわかれているのです。
近年、
「クロノタイプ診断」などというサイトや本が注目されだしていますが、
そういったところには「朝型」「夜型」に加えて「中間型」という3つに分類されるものを良く見かけます。
まずはそれぞれの特徴をお伝えします。
朝型の特徴
朝型の人は、
◆仕事の日でも休みの日でも、比較的早い時間(5時~7時頃)に目を覚まします。
◆午前中にパフォーマンスが高く、頭も冴えています。
◆夕方以降はパフォーマンスが低下してきます。
◆夜は早々(20時~23時)に眠りにつきます。
このように、朝早く起きることを苦に思わないため、学校や仕事にも寝坊することは滅多にありません。
夕方以降の会議や試合では、集中力が続かなかったり反応が遅くなったり、思ったようなパフォーマンスが発揮できないこともしばしば。
夜型の特徴
夜型の人は、
◆朝早く起きるのが苦手。
◆午前中はなかなかエンジンがかからない。
◆夕方頃からパフォーマンスが上がってきて夜にピークを迎える。
◆夜更かし気味である。
このように、朝早く起きることが苦手なので、
「アラームをかけてスヌーズ機能を使わないと起きられない」「目は覚めたけど布団からなかなか出られない」「寝坊してしまう」などの課題を自覚している人も多い。
中間型とは?
中間型というのは、朝型と夜型の間のリズムで生活している人のことを言い、最も多いと言われています。
しかし、私たちは「そもそもは朝型と夜型しか存在しない」と考えています。
学校や社会のリズムは、7時頃に起きて、9時頃から授業や始業するという、比較的、朝型に寄せたリズムを刻んでいます。
夜型の人からすると、自分のリズムよりも早いリズムではあるものの、何年もその早いリズムで生活をしてきているので、少しずつリズムが同調されてきて「中間型」と言われるリズムが出来上がったと考えています。
先述したように、
クロノタイプが遺伝子によって影響を受けているのは「ある程度」であり100%ではないのです。
そのため、職場や環境が変わったときに起きる時間が早くなっても、ある程度したら慣れてくるのです。
慣れてくるという表現になっているということは、戻ってしまうリスクもあるということを意識しておかなければならないということです。
夜型の人は特に意識が必要
例えば、夜型の人が平日朝6時に起きる生活を続けていて、そのリズムで体も慣れてきているとします。
しかし、遺伝子レベルでは夜型を好んでいるため、金曜に夜更かしをしたり、土日に昼頃まで寝てしまうとします。
すると、せっかく平日で整ってきた体内時計が土日で崩れてしまうので、月曜の朝が辛くなります。
エンジンがかかるのに時間がかかります。
中には日曜の夜、サザエさんを見ているときから憂鬱になる、なんて人もいるそうです。
そうならないためにも、
休日も含めて毎朝決まった時間に起きて、体のリズムを一定に保っていく意識をもっておくことが大切です。
クロノタイプはまだまだ奥が深いです。
朝型か夜型か、どのようにして見極めるべきなのか。
クロノタイプがパフォーマンスにどのように影響するのか。
詳しくは講座でお伝えしています。