夜型化する日本と子育ての実情と対策
毎日、家事に育児に仕事に、必死に向き合っているお母さん、本当にお疲れ様です。
日々の生活の中で「早く寝かせないと」と思いながらも、
つい夜が遅くなってしまい、自分を責めてしまう、なんてことはありませんか?
実は、日本の乳幼児の睡眠環境は世界的に見ても非常に過酷な状況にあります。
まずは現状を知り、完璧を目指すのではなく「親子で楽になる」ための視点を持ってみませんか?
(※特に私が大切だと思うことは、一番最後に記載しています。)
1. 「世界で一番短い」日本の子供の睡眠時間
ある17カ国を対象とした国際比較調査によると、
日本の乳幼児(0歳〜3歳)の1日の総睡眠時間は11.62時間で、
調査された国の中で最も短いという結果が出ています。
ニュージーランドの13.31時間と比べると、1時間半以上も短いのです。
また、日本では22時以降に就寝する乳幼児の割合が【46%】にのぼるというデータもあります。
これはフランスやドイツの16%と比べると突出して高く、
日本が「夜型化する社会」の中で、いかに孤独にお母さんたちが奮闘しているかを物語っています。
2. 「睡眠」がお母さんを楽にする理由
「早く寝かせる」ことは、単に子供の健康のためだけではありません。
実は、お母さんの育児負担を減らすことにも繋がります。
①心の安定とぐずりの軽減
睡眠時間が不足したり、生活リズムが不規則(就寝・起床時刻のばらつきが前後1.5時間以上)になると、子供はイライラしやすくなったり、注意力が低下したり、突然攻撃的になるなどの情緒の問題が出やすくなることが報告されています。睡眠を整えることは、日中の「激しいぐずり」や「癇癪(かんしゃく)」を減らし、お母さんの心の平穏を守る近道でもあります。
②将来の健やかな成長を守る
3歳時点で睡眠時間が9時間未満だった子供は、11時間以上眠っていた子供に比べ、中学1年生になった時の肥満リスクが1.59倍になるという研究結果もあります。また、生後10ヶ月時点で夜間の睡眠が9.5時間未満だと、言語発達に影響が出る可能性も指摘されています。
3. 今日からできる、親子で「楽」になる工夫
数値で見ると焦ってしまうかもしれませんが、大丈夫です。まずは、できることから少しずつ環境を整えてみましょう。
①「光」のコントロール
眠りを誘うホルモン「メラトニン」は、寝る1.5〜3時間前から分泌され始めますが、明るい光を浴びると分泌が抑えられてしまいます。寝室にテレビがあるだけで睡眠時間が20〜30分短縮するという報告もあります。夜9時以降のテレビやスマホを控え、照明を少し落とすだけで、子供の寝つきが自然とスムーズになります。
②日中の活動とセットで考える
21時前に寝ている幼児は、それ以降に寝る幼児よりも日中の身体活動量が多いことがわかっています。外遊びなどでしっかり体を動かすことは、夜の深い眠りへの最高のプレゼントです。
➂家族のスキンシップ
スキンシップを継続した家庭では、子供の寝つきが良くなるだけでなく、愛着形成(親子の絆)が高まるという素敵な報告もあります。またスキンシップをすることで幸せホルモンのひとつ「オキシトシン」が分泌されます。このオキシトシンがたくさん分泌されると眠りのホルモンのもとである「セロトニン」が分泌されやすくなるんです。朝一のおはようをハグで行うのもいいかもしれませんね。
さいごに
乳幼児期に必要な睡眠時間は、1〜2歳で11〜14時間、3〜5歳で10〜13時間が推奨されています。
しかし、これらはあくまで目安です。完璧じゃなくて、大丈夫。
大切なのは、「寝かせなきゃ」というプレッシャーでお母さんが笑顔を失わないこと。
そして私が一番大切だと思うのが、この知識をお母さんだけでなく家族全員が知っていて、
家庭で実践できていることが大事。
育児はお母さんだけがするものではなく、子供も含めた家族全員で行うことがいいと常々思っています。
少しずつ、家族みんなで心地よいリズムを見つけていけたらいいですね。












