代表選手を悩ませる゛移動”と゛時差”
サッカー日本代表は2024年、
アウェイ戦(バーレーンなど)に臨む際、
ヨーロッパから日本に一度戻るのではなく
時差の少ない現地へ直接乗り込んで生活するという対策を
選手側 から提案・実施したと言われています。
それほど移動と時差は代表クラスの選手にとって死活問題になっています。
北中米W杯の日本代表に選出された菅原由勢選手は、
過去のインタビューで移動や時差について以下のように話しています。
「正直に言うと、とても大変。日本までの移動には18時間かかり、
8時間も時差があるので、夜は眠れない。とにかく疲れる。
朝3時か4時に目が覚めてしまう。
だから、厳しい言い方になるかもしれないけれど、
睡眠薬を飲んだ。他に方法がなかった。
代表チームの一員になれることは、自分にとってとても大切。
長旅に慣れなければいけない」
睡眠を大事にしているアスリートの代表例である大谷翔平選手も、
2023年のWBC準決勝・決勝の際、
日本からアメリカのマイアミ(時差13時間)へチャーター機で移動し、
大会終了後、すぐに所属チームのキャンプ地(アリゾナ)へ戻った際、
「疲労というより、睡眠の時間(体内時計)がずれているだるさがある」
と漏らしていました。
スポーツ医科学の調査(日本スポーツ振興センターなど)によると、
海外遠征を行うトップアスリートの約7割が何らかの体調不良(時差ボケ含む)を経験しており、
全体の約10%は「よく困っている(深刻なレベル)」と回答しています。
そんな中、
先日アップされた中村俊輔さんと中澤佑二さんの対談動画の中で、
中村俊輔さんに「なんで海外に行かなかったの?」と聞かれた中澤佑二さんが、
「俺はとにかく飛行機じゃ寝られない人間だから。
一睡もできないから。だから海外に行くのは良かったけど、移動の『往復』が嫌だった」
と答えていました。
それに対して中村俊輔さんも、
「(移動があるとコンディションは)絶対崩れる」と共感されると
中澤さんは
「その難しさを(海外組から)聞いていたから、
日本国内でコンディションを整えた状態の方が(代表に)いけるかなって」
と振り返っておられました。
中澤さんは実はドイツからのオファーもあったそうですが、
それよりもJリーグでコンディションを万全にして活躍し、
結果として日本代表として戦い続けてきた実績を残されています。
人によって正解は異なりますが、
睡眠を重んじる立場からすると、
中澤さんのような考え方の選手がいることはととても興味深いですし、
それを堂々と言える環境を作ってあげることが、
無理して海外挑戦をしてパフォーマンスを
落としてしまう選手を減らすことにもつながると感じました。
ある意味、選手の人生を左右する睡眠の世界。
改めて奥の深さを感じました。












